2011年10月2日日曜日

演劇『オーデュポンの祈り』

原作 伊坂 幸太郎

演出 ラサール石井

主演 吉沢 悠  筒井 道隆





世田谷パブリックシアターにて演劇『オーデュポンの祈り』がやっていました。すでに原作を読んだことがあったので、案山子の優午はどんな感じになるのだろうかとかはたまたどんな劇になるのだろうと楽しみしながら見てきました。

コンビニ強盗をした主人公の伊藤は悪徳警察官である城山から逃げる中で、見知らぬ島荻島の住民である轟に救われ、荻島に連れてこられます。物語はこの荻島を舞台にストーリーは進んでいきます。島の住人には「未来が見える」案山子の優午、最愛の妻を亡くしそれ以後、反対のことしか言うことができなくった画家、「島の法律として」殺人が許された桜。
変わった登場人物に囲まれながらストーリーは進んでいきます。物語は「未来が見える」案山子の優午殺しの犯人探しと数百年も前より荻島に欠けてりる『あるモノ』探しを軸に展開していく。
案山子の優午に誘導された島の住人の一つ一つの行動が最終的な案山子殺しの犯人、『ある物』の答えと導かれていき、物語がしっかり構成されているなと感じた。

本作は演劇ならでは楽しさがあった。原作の中で重要な役割をする音をどのように表現していくのか・・・はたまた最後の登り台に上るシーンはどういうにするのかとか。演劇の読書とは違ったおもしろしろさはそういうところにあるんだと改めて感じました。

点数:75点

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