2011年10月4日火曜日

やはりほっとするジブリ『コクリコ坂から』

監督:宮崎 吾朗

公開年:2011年





昔からの習慣で新しいジブリ作品が公開されるとついつい見に行ってしまう。本作『コクリコ坂から』も全く見るつもりはなかったのだが、ジブリの魔力に惹きつけられ見ることにした。
本作は宮崎吾朗が監督であり『ゲド戦記』に続き二作目となる。前作はあまり評価は高くなかったようであるが、一変本作はジブリならではの淡い恋を描いており、僕としては大変満足の作品だった。

父を亡くしカメラマンの母を持つ小松崎海は母の留守中の家を切り盛りする高校生だ。彼女は今は亡き船乗りの父との思い出に突き動かされ、庭に付けられた旗を毎日あげている。
彼女が通う高校には歴史的文化財である文化部部室塔『カルチェラタン』があり、丁度取り壊し騒動の真っ只中であった。取り壊しを阻止しようと先頭に立つのが新聞部部長の風間俊である。海もそうした風間の行動を見て
『カルチェラタン』の良さを伝えるための大掃除を提案し、それを通じ二人は急接近していく。
実は風間は海の上から毎日、海が上げる旗を見ていた。自然と二人は結ばれあっていくのだが、実は二人には結ばれてはいけない大きな秘密があった。

本当に純粋で真っ直ぐで素直な恋愛。見ているだけで、ほっと心暖まる作品。こうした作品に出会えることは本当に幸せである。




点数:77点

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