2011年9月25日日曜日

『楊令伝4』を読んだ

毎月20日頃になると集英社文庫より北方謙三著の『楊令伝』文庫版が発売される。前作の『水滸伝』から読み続けており、毎月恒例の楽しみの一つだ。
さて今月は楊令伝の4巻目であるが、ストーリーの楽しさから一気に読むことが出来てしまった。4巻では

【北】
邪律大石を中心とした燕VS趙安/葉超が率いる宋

【南】
絶大的な宗教集団である方臘VS宋の童貫
熾烈な戦いが描かれている。



また我等が梁山泊軍も花飛麟を中心とした宋との戦いが描かれており、戦いの多い物語構成になっています。
やはり、4巻になって俄然存在感を増してきた花飛麟には注目です。楊令伝の最初の頃は花飛麟も単なる力のある自信家でしかなかったのですが、子午山の王進のもとで鍛えられ立派に成長し、父親であった花栄の面影がちらほらと。
水滸伝~楊令伝では欠かすことができなかった、子午山で各武将たちの成長を暖かく見守ってきた王母がついに亡くなってしまいます。王母を偲んで集まった楊令、史進、花飛麟、馬麟、鮑旭、張平、(武松はいません)が
「ここにいる六人と、武松を入れた七人は、終生の兄弟ではないか」と語るシーンはじ~んとくるものがありました。
さて5巻も楽しみですが、来月までのお楽しみということで!
楊令伝になってから呉用がいい味出してます。このまま梁山泊を離れてしまうでしょうか・・・
とういうことで北方謙三著『楊令伝4』は

点数:75点

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